概要

有名人のハプログループ(ゆうめいじんのハプログループ, List of haplogroups of famous/notable people, 名人的(Y染色體/線粒體)單倍群)とは、有名人のハプログループ(単倍群)を集めた一覧である。(※Y染色体ハプログループについての詳しい解説はこちらを御覧下さい)

This is a list of haplogroups of famous/notable people. Haplogroups can be determined from the remains of historical figures, or derived from genealogical DNA tests of people who trace their direct maternal or paternal ancestry to a noted historical figure. Some contemporary notable figures have made their test results public in the course of news programs about this topic.

目的

本サイトは、学術向上文化の発展に寄与することを目的として作られた教養サイトです。


近年、分子生物学におけるヒトのハプログループの解析により、現生の全人類がアフリカ大陸に起源する単一の系統に属していることが明らかとなりました。欧米では、個人で遺伝子検査を受けることが一般化したことにより、各人が分岐したハプログループの系統を明らかにすることによって、人類が平等に世界の家族の一員であることを確認し、地球上のあらゆる人種差別を排除し、共存共栄の世界平和に積極的に寄与する分野であるとして注目されています。


遺伝子を知ることは世界平和につながります

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人種差別の全撤廃
科学的知見の紹介
学術向上への貢献

内容

本項で述べる有名人とは、論文・書籍・TV・ラジオ・ウェブサイトなどを通してハプログループを一般に公開している人々のことであり、必ずしも著名(famous)な人々のみを意味するものではありません。DNAの解析により、父系の祖先が分かるY染色体ハプログループか、母系の祖先が分かるミトコンドリアDNA(粒線体DNA)ハプログループの分析結果、あるいはその両方について注目すべき(notable)結果であった人々・民族を含む一覧を示したものです。

dna_laboratory1.jpgdna_laboratory2.jpg
解析にあたっては、被験者となる人物が存命中のときは、本人の承諾を得て、唾液か口腔粘膜から採取したサンプルを解析に用いるのが一般的ですが、被験者となる人物が既に他界している場合や、歴史・伝説上の人物を学術的に解析する場合は、その人物の遺体の一部(骨・髪・歯・爪・皮膚・血痕)などを用いて解析する方法や、その人物から直接血縁でつながる人物(父系子孫や母系子孫)の鑑定結果から類推して判定する方法などケースにより様々です。

用語

ハプロタイプ(haplotype)とは、"haploid genotype" (半数体の遺伝子型)の略で、中華語圏内においては直訳として「單倍型」、意訳としては「類型」と表記されます。ハプロタイプは一つでは意味がなく、たくさんのハプロタイプを統計的に処理した場合のみ意味を持つため、よく似たハプロタイプからなる集団(グループ)が研究の対象となります。このよく似たハプロタイプの集団は、ハプログループ(haplogroup)と呼ばれ、これを中華語圏内においては「單倍群」、また意訳としては「類群」と表記されます。ハプログループの系統関係を調べることで、生物(人間)の系統を知ることができます。

日本では、これらの概念に対しての訳語が存在しなかったため、専門家以外の人が書いた本などでは、かつては血液型のように「Y染色体D亜型」などのように表現されることがありました。しかし、これは適切な表現ではないため、今日では殆どそのような訳語を使う人はいなくなりました。(今でも「××亜型」などと書かれているものがあれば、専門家が書いたものではない可能性や、古い認識に従って書かれているものの孫引きである可能性が高いため、内容に関しては疑ってかかるべきかもしれません) 現在では、これらの概念が一般化したことにより、そのまま「ハプロタイプ」、「ハプログループ」と書かれることが多く、文字数に制限がある場合は「D系統」などと「ハプロタイプ」、「ハプログループ」どちらも「系統」と訳されることが殆どです。

本サイトにおいても、可能な限りは「ハプログループ」という用語を使い、タイトル部分などの字数制限がある場合は「系統」と表記しております。※編集方針に関してはこちらを参照ください。

Y染色体分岐系統樹

【Y-DNA Haplogroup Tree 2017】in Japanese

 +――――――――――――――――――――――――――――――――― A00 (earliest race)
 |
 | +――――――――――――――――――――――――――――――― A (Pure African)
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―+ | +――――――――――――――――――――――――――――― B (Pure African)
 | | |   
 | | |   +―+――――――――――――――――――――――― D (Andamanese)
 | | |   | |
 | | |   | +―+――――――――――――――――――――― D1 (Liujiang man)
 | | |   | | |
 | | |   | | +―+――――――――――――――――――― D1a (Tibetans)
 | | |   | |   |
 | | |   | |   +―+―――――――――――― D1b (Jomon man,Yap+)
 | | |   | |     |
 | | |   | |     +―+―――――――――― D1b1a2 (Emperor of Japan)
 | | |   | |       |
 | | |   | |       +―――――――――― D1b2 (Jomon man,Yap+)
 | | |   | |  
 | | |   | +――――――――――――――――――――――― D2 (Filipinos)
 | | |   |
 +―+ | +―+――――――――――――――――――――――――― DE (Syrians)
   | | | |
   | | | +―――――――+――――――――――――――――― E(African)
   | | |         |
   | | |         +―――――――――――― E1b1a(Black Mediterranean)
   | | |         |
   | | |         +―――――――――――― E1b1b(White Mediterranean)
   | | |
   +―+ |   +――――――――――――――――――――― C1 (Jomon man,Yap-)
     | |   |
     +―+ +―+――――――――――――――――――――― C
       | | |
       | | +――――――――――――――――――――― C2(Mongolian, Manchu)
       | |
       +―+――――――――――――――――――――――――― CF
         |
         +―+――――――――――――――――――――――― F (Dravidian)
           |
           | +――――――――――――――――――――― G (Alpine race)
           | |
           +―+――――――――――――――――――――― H (Indian)
             |
             |       +――――――――――――― I (Nordic race)
             |       |
             | +―――――+――――――――――――― IJ
             | |     |
             | |     +――――――――――――― J (Pure Jewish)
             | |
             +―+     +――――――――――――― L (Indian)
               |     |
               | +―――+――――――――――――― LT(K1)
               | |   |
               | |   +――――――――――――― T
               | |
               +―+――――――――――――――――― K
                 |
                 |   +――――――――――――― M (Papuan)
                 |   |
                 | +―+――――――――――――― MS(K2b1)
                 | | |
                 | | +――――――――――――― S
                 | |
                 | | +――――――――――――― N (Suomalaiset)
                 | | |
                 +―+―+――――――――――――― NO
                   | |
                   | +―+――――――――――― O
                   |   |
                   |   +―+――――――――― O1
                   |   | |
                   |   | +――――――――― O1a (Taiwanese)
                   |   | |
                   |   | +―+――――――― O1b
                   |   |   |
                   |   |   +―+――――― O1b1(South China)
                   |   |     |
                   |   |     +―+――― O1b2(Yayoi man)
                   |   |       |
                   |   |       +―O1b2a1a(Fujiwara clan)
                   |   |         |
                   |   |         +― O1b2a1b (Yayoi)
                   |   |
                   |   +―+――――――――― O2
                   |     |
                   |     +―+――――――― O2a1(Han Chinese)
                   |       |
                   |       +―+――――― O2a2
                   |         |
                   |         +―+――― O2a2a(North China)
                   |           |
                   |           +――― O2a2b(Qin Chinese)
                   |
                   | +――――――――――――― Q(Native American)
                   | |
                   +―+――――――――――――― P
                     |
                     +―+――――――――――― R
                       |
                       +―+――――――――― R1a (Aryan)
                         |
                         +――+―――――― R1b (European)
                            |
                            +――+――― R1b1a1 (European)
                               |
                               +――― R1b1a2 (African)

Y染色体分岐系統樹2

y_dna_tree2.jpg

(picture all from Wikipedia)

modoru.jpg susumu.jpg

  • 最終更新:2018-08-31 23:43:51

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