Y染色体C1系統

Y染色体ハプログループC1a1系統 【日本固有種・縄文系】

約4万年前の旧石器時代に、無人の日本列島に初めてやって来た人々。東南アジアからスンダランドを北上してやって来た海洋民族で、浅瀬の海で漁撈生活をしていたと考えられている。のちにやって来たハプログループD系統の人々と混ざり、縄文文化を形成した。この系統は、YAP因子を持たない縄文人となる。

沖縄県具志頭村・港川1号人骨(港川人)

沖縄県具志頭村から出土した古代人骨・港川人(約1万7000年前)は、オーストラリア先住民と骨格が近似しているため、Y染色体はハプログループC系統のC1a1(C-M8)(注1)に連なる系統にあたると推定されている(注2)。
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      (港川1号人骨)            (港川人の復元模型)
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注1)ISOGG 2014による表記。2013版迄の表記では「C1」

猿田彦命

猿田彦命(Sarutahiko-no-mikoto)のY染色体は、ハプログループC1a1(C-M8)である(注1)。猿田彦命は、椿大神宮(三重県鈴鹿市)にも祀られている古代人である。
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    (猿田彦命)           (椿大神宮)
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豊臣秀吉

天下三英傑の一人で、関白、太閤に任ぜられた豊臣秀吉(Toyotomi no Hideyoshi, 1537-1597)のY染色体は、ハプログループC1a1(C-M8)であると推定される(注1)。これは、豊臣秀吉の歯として保管されていたサンプルを解析した結果に基づく(注2)。
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注1)SMGF:Y-dna STR of Hideyoshi Toyotomi(2008.9.18)
注2)豊臣秀吉の歯は、生前に加藤嘉明(1563-1631)へ贈られた左上第二大臼歯(豊国神社宝物殿蔵)が著名であるが、調査されたものは、豊臣秀吉300回忌にあたる明治30年(1897)、阿弥陀ヶ峰中腹に埋葬されていたミイラ化した遺体を山頂に改葬する際に得られた歯(個人蔵)に基づく。ただし、秀吉の墓は江戸時代に一度盗掘の被害に遭い埋め戻された経緯があるため、この結果は確定的ではない。この歯からは血液型がO型であることが判明している。

Y染色体ハプログループC1b1系統

コステンキ遺跡出土人骨

1954年に、ロシアヴォロネジ州のドン川近くにあるコステンキ遺跡から発掘された旧石器時代(約3万8,700-3万6,200年前)の狩猟採集者である若い男性の古人骨・コステンキ14号のY染色体は、ハプログループC1b1*(C-K281*)である(注1)(注2)。
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    (コステンキ遺跡出土人骨)
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Y染色体ハプログループC1b2系統

アボリジニー

オーストラリア大陸タスマニア島などの原住民族である・アボリジニー(Aborigine)のY染色体は、ハプログループC1b2b(C-M347)が60%、パプア・ニューギニアなどに多い系統のハプログループK2(K-M526)が22%である(注1)。
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注1)Hudjashov, G.; Kivisild, T.; Underhill, P. A.; Endicott, P.; Sanchez, J. J.; Lin, A. A.; Shen, P.; Oefner, P.; Renfrew, C.; Villems, R.; Forster, P. (2007). "Revealing the prehistoric settlement of Australia by Y chromosome and mtDNA analysis". Proceedings of the National Academy of Sciences 104 (21): 8726–30. doi:10.1073/pnas.0702928104. PMC 1885570.


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  • 最終更新:2017-07-09 22:50:38

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