Y染色体D2系統

アフリカ大陸の北東部にいた古代(約6万8,500年前)のある一人の男性の遺伝子に起きたYAPと呼ばれる因子を持つ系統。この系統は、Y染色体上の長腕部「DYS287 Yq11」に、約300塩基からなるAlu配列(Alu sequence)の挿入多型を余分に持つことで知られる。

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(左)D1a2系統の分布図   (右)D系統の拡散経路を示す想定図(2017)

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Y染色体ハプログループD2系統 【ナイジェリア固有種】

ナイジェリア人

アフリカナイジェリア人の男性のY染色体を調査したところ、日本人の祖系にあたるハプログループD2(D-BY22527.2)系統に属していることが判明した(注1)。これにより従来D1a(Z27276)と呼ばれていたチベット人の系統はD1a1に、D1b(M64.1)と呼ばれていた日本人の系統はD1a2に、D1c(Y34637)と呼ばれていたアンダマン諸島人の系統はD1a3と、同系D1a系統にまとめられ、D2(L1378)と呼ばれていたフィリピンのマクタン島で見つかった系統はD1bへとまとめらる結果となった。


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  • 最終更新:2019-10-11 17:42:10

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