Y染色体R1a系統

Y染色体ハプログループR1a1系統 【スキタイ系】

シベリアで出土した北方アジアの騎馬遊牧民族・スキタイ人の男性ミイラ(約2,500年前)18体のY染色体を解析した結果、17体がヨーロッパ系のハプログループR1a1(R-M459)で、1体がアジア系のハプログループC(C-M130)に属することが明らかとなった(注1)(注2)。これらのミイラは、金髪碧眼で刺青の特徴があった。
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注2)"Арийская Сибирь - aquilaaquilonis"(2009.5.14) Ранее те же останки были исследованы с целью определения их мужской гаплогруппы (Y-хромосомы). Это удалось сделать для 18 образцов. 17 из них относились к индоевропейской гаплогруппе R1a1, а 1 – к азиатской гаплогруппе С.

Y染色体ハプログループR1a1a系統 【アーリア系】

ウィリアム・ウェルズ・ホリスター

有名なカリフォルニアの牧場主・ウィリアム・ウェルズ・ホリスター(William Welles Hollister, 1818-1886)のY染色体は、ハプログループR1a1a(R-M17)である(注1)(注2)。彼は、1612年にニューイングランドに移住した初期入植者の一人であるジョン・ホリスターの直系の子孫である(注3)。
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注2)ISOGG 2014による表記。原文のISOGG 2007による表記では「R1a1」である。

トヌ・トレヴィッツキー

ポーランド系エストニア人のパンクロッカー、映画監督・トヌ・トレヴィッツキー(Tonu Trubetsky, 1963-  )のY染色体は、ハプログループR1a1a(R-M17)である(注1)。
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注1)Ysearch "Trubetsky's DNA"

アンダーソン・クーパー

アメリカのジャーナリストでアンカーマンであるアンダーソン・クーパー(Anderson Hays Cooper, 1967-   )のY染色体は、ハプログループR1a1a(R-M17)である(注1)(注2)。アンダーソン・クーパーの父は、作家のワイアット・エモリー・クーパーである。
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注1)"Famous DNA"
注2)ISOGG 2014による表記。原文のISOGG 2007による表記では「R1a1」である。

Y染色体ハプログループR1a1a1a系統 【アーリア系】

フランシス・ドレーク卿

イングランド・エリザベス朝の海賊・サー・フランシス・ドレーク卿(Sir Francis Drake, 1543頃-1596)のY染色体は、ハプログループR1a1a1a(R-L664)である(注1)(注2)。
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Y染色体ハプログループR1a1a1b1a2系統 【アーリア系】

ガウタマ・シッダールタ

インド・アーリア系(注1)シャーキャ族(注2)の尊者であるガウタマ・シッダールタ(注3)のY染色体は、ハプログループR1a1a1b1a2(R-S466/Z280)(注4)であると推定されている(注5)(注6)。これは、シャーキャ族王族の男系子孫であるパキスタン人男性から得られたデータと、仏舎利の調査に基づくものである(注7)。ガウタマ・シッダールタの火葬骨である仏舎利は、マウリヤ朝のアショーカ王の時代に8万余に分骨され膨大な寺院に再配布された。日本へは推古天皇の時代に舶来(注8)し、推古元年正月15日(西暦593年)には、法興寺の刹の柱の礎の中に置かれた(注9)。
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注1)A study headed by geneticist Z. Zhao et al. (2009) based on an analysis of "32 Y-chromosomal markers in 560 North Indian males collected from three higher caste groups (Brahmins, Chaturvedis and Bhargavas) and two Muslims groups (Shia and Sunni) were genotyped" found that "a substantial part of today's North Indian paternal gene pool was contributed by Central Asian lineages who are Indo-European speakers, suggesting that extant Indian caste groups are primarily the descendants of Indo-European migrants." http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2755252/ An increasing number of studies have found South Asia to have the highest level of diversity of Y-STR haplotype variation within R1a1a, such as those of Kivisild et al. (2003), Mirabel et al. (2009) and Sharma et al. (2007, 2009).
注2)平凡社『世界大百科事典』釈迦族
注3)Sengupta et al. in their 2006 paper in the American Journal of Human Genetics say that "Our overall inference is that an early Holocene expansion in northwestern India (including the Indus Valley) contributed R1a1-M17 chromosomes both to the Central Asian and South Asian tribes".
注4)Haplogroup R1a as the Proto Indo-Europeans and the Legendary Aryans as Witnessed by the DNA of Their Current Descendants http://www.pnas.org/content/103/4/843.full
注6)Polarity and Temporality of High-Resolution Y-Chromosome Distributions in India Identify Both Indigenous and Exogenous Expansions and Reveal Minor Genetic Influence of Central Asian Pastoralists, by Sanghamitra Sengupta,1 Lev A. Zhivotovsky,2 Roy King,3 S. Q. Mehdi,4 Christopher A. Edmonds,3 Cheryl-Emiliane T. Chow,3 Alice A. Lin,3 Mitashree Mitra,5 Samir K. Sil,6 A. Ramesh,7 M. V. Usha Rani,8 Chitra M. Thakur,9 L. Luca Cavalli-Sforza,3 Partha P. Majumder,1 and Peter A. Underhill3, 1Human Genetics Unit, Indian Statistical Institute, Kolkata, India; 2N. I. Vavilov Institute of General Genetics, Russian Academy of Sciences, Moscow; 3Department of Genetics, Stanford University, Stanford; 4Biomedical and Genetic Engineering Division, Dr. A. Q. Khan Research Laboratories, Islamabad; 5School of Studies in Anthropology, Pandit Ravishankar Shukla University, Raipur, India; 6University of Tripura, Tripura, India; 7Department of Genetics, University of Madras, Chennai, India; 8Department of Environmental Sciences, Bharathiar University, Coimbatore, India; and 9B. J. Wadia Hospital for Children, Mumbai, India http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1380230
注8)『日本書紀』、推古元年正月15日(西暦593年)に、「仏の舎利を以て、法興寺の刹の柱の礎の中に置く」とある。
注9)仏舎利は593年に芯礎に安置されたが、1196年に落雷のため仏塔が焼失した。そのため、翌年いったん仏舎利は掘り出され、新しい舎利容器を木箱に入れて、ふたたび仏塔の芯礎部分に埋められた。1956年に行われた飛鳥寺周辺の発掘調査により、法興寺の遺構の仏塔跡地の芯礎から木箱に収められた仏舎利が発見されている。

マックス・フォン・シドー

スウェーデンの俳優・マックス・フォン・シドー(Max von Sydow, 1929-   )のY染色体は、ハプログループR1a1a1b1a2(R-S466/Z280 subclade-P269)である(注1)。
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ウィレム=アレクサンダー

オランダ王・ウィレム=アレクサンダー・クラウス・ヘオルフ・フェルディナント・ファン・オラニエ=ナッサウ(Willem-Alexander Claus George Ferdinand van Oranje-Nassau, 1967-   )のY染色体は、ハプログループR1a1a1b1a2(R-S466/Z280 subclade-S18681)である(注1)。ウィレムの父・クラウス・フォン・アムスベルク(1926-2002)は、ドイツ貴族・アムスベルク家の出身。
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Y染色体ハプログループR1a1a1b1a3系統 【アーリア系】

トム・ハンクス

アメリカの俳優・トーマス・ジェフリー・ハンクス(Thomas Jeffrey Hanks, 1956-   )のY染色体は、ハプログループR1a1a1b1a3(R-S221/Z284)である(注1)(注2)(注3)。彼は、バージニア州リッチモンドのウィリアム・ハンクスの子孫である(注4)。
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注3)ISOGG 2017による表記。原文のISOGG 2007による表記では「R1a1」である。

デイヴィッド・ヒューム

スコットランド・エディンバラ出身の哲学者、思想家・デイヴィッド・ヒューム(David Hume, 1711-1776)のY染色体は、ハプログループR1a1a1b1a3a1(R-CTS4179)である(注1)。
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サマーレッド・マクギレブリデ

ヴァイキングを討伐したスコットランドの英雄・サマーレッド・マクギレブリデ(Somerled MacGillebride, 1100-1164)のY染色体は、ハプログループR1a1a1b1a3a1a1(R-L176.1/S179.1)である(注1)(注2)(注3)。サマーレッドは、ノース人とアイルランドケルト人の混血として生まれ、スコットランド南西のアーガイル領の豪族であったが、1156年1月6日、マン島の領主でノルウェー王の配下のオラフ1世の率いるヴァイキングの軍勢をアイラ島北岸で打ち破り、当時、ヴァイキングに統治されていた、ヘブリディーズ諸島からヴァイキングを撤退させた(注4)。この功績によって、サマーレッドは、ヘブリディーズ諸島南部の島嶼(アイラ島、ジュラ島、マル島など)の領主となった。サマーレッドの孫、ドナルドの一族は、スコットランドの有力氏族として代々アイラ島を治め、「島嶼卿(ロード・オブ・ジ・アイルズ)」と称して繁栄した。サマーレッドの子孫はマクドナルド家、マクドゥーガル家、マカリスター家など、現在50万人を数える(注5)。アイラ島は、スコッチ・ウィスキーのアイラ・モルトの産地として名高く、マクドナルド家の末裔・マクドナルド兄弟は、アメリカ合衆国に本社を置く大手ハンバーガーチェーン店の創始者として著名である(注6)。
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注1)Eupedia"Y-dna of Somerled"
注3)ISOGG 2014による表記。原文のISOGG 2007による表記では「R1a1」である。
注5)『アダムの呪い』ブライアン・サイクス著、大野晶子訳、2004年7月15日、ヴィレッジブックス。第16章「武将 サマーレッドのY染色体」218-243頁より。

Y染色体ハプログループR1a1a1b2系統 【アーリア系ユダヤ人】

ベンヤミン・ネタニヤフ

イスラエルの首相・ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu, 1949-   )のY染色体は、ハプログループR1a1a1b2*(R-F992/S202/Z93, subclade-Y2630)である(注1)(注2)。これは、彼の弟から得られたサンプルを、遺伝子鑑定会社・FTDNAが解析した結果に基づくものである。
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『旧約聖書』によれば、ヘブライ人は白人系ではなく古代イスラエル人と血統的につながりをもつのは、アブラハムのときにわかれたパレスチナ人である。『旧約聖書』に載せるところによれば、人類共通祖と言われるアダムとイブ(エヴァ)の子孫にノアがあり、ノアの3人の息子、セム、ハム、ヤペテは、洪水の後も生残り、それぞれ、セム=黄色人、ハム=黒人、ヤペテ=白人の祖先になったとされる。さらに、セムの子孫から、アブラハム、ダビデ、ソロモン、イザヤ、イエス・キリストの義父・ヤコブらが生まれている。当然ながら、イスラエルの12支族も全て、セムの子孫、すなわちアジア系民族(ハプログループJ系統)とされる。これは『旧約聖書(創世記)』第11章の10節~26節に「アブラハムの系図」が記載がされていることからも明らかである。

現在イスラエルにいる白系ユダヤ人は、血統的なイスラエル人(純ユダヤ人)ではなく、彼らは白人系民族のユダヤ教改宗者とされる。これらの人々の元を辿れば、8世紀頃、黒海の北方に存在したアーリア系白人国家・カザール王国の人々の末裔であることが歴史的に証明されている。カザール王国は、国をあげてユダヤ教に改宗したが、そのカザール王国も、ビザンチン帝国とモンゴル帝国に攻め滅ぼされ、11世紀に滅亡した。その後、流浪の民となった白系ユダヤ教徒は西に移動し、ヨーロッパでユダヤ人として生きていく。これらの白系ユダヤ教徒は、アシュケナジー系ユダヤ人と呼ばれる。勿論、血統的ユダヤ人(純ユダヤ人)もヨーロッパに移り住んだが、その多くはパレスチナの地から遠くには離れず、血統的に近縁種であるパレスチナ人と共に生活をしてきた。この血統的ユダヤ人(純ユダヤ人)は、スファラデェイ系ユダヤ人と呼ばれ、イスラエルの建国と同時に「約束の地(シナイ半島のイェルサレム)」に戻ったが、彼ら質素で貧しい生活をしていたため、次第に、血統的にユダヤ人ではない白系ユダヤ人(アシュケナジー系ユダヤ人)よりも、下層階級として扱われてしまっている(注2)。



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  • 最終更新:2017-01-22 21:37:57

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