mtDNA D4h系統

ミトコンドリアDNAハプログループD4h2系統 【縄文系】

尻労安部洞窟縄文中期人骨

青森県尻労安部洞窟から発掘された縄文中期人骨を解析した結果、ミトコンドリアDNAは、ハプログループD4h2であることが明らかとなった(注1)。


ミトコンドリアDNAハプログループD4h3系統

マサウア族の古人骨

アメリカ原住民・マサウア族古人骨(1箇体)より検出されたミトコンドリアDNAは、ハプログループD4h3aである(注1)。この結果によって、メソアメリカ現生先住民集団は、「海岸ルート」を通って移動がおこなわれていたことが支持され、メソアメリカ中心部および中央アメリカ集団のクラスターと北アメリカ南西部ならびに南アメリカ北部集団のクラスターに大別されること(サポテカ族は前者、マサウア族は後者のクラスターに属すること)などが明らかとなった。さらに、メソアメリカおよび周辺地域の先住民集団は、北アメリカからメソアメリカを経て南アメリカへ広がったグループと、メソアメリカ中心部グループの2つのグループに分けられることも示唆している。

注1)水野文月『論文審査の結果の要旨


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  • 最終更新:2016-02-18 15:00:58

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