Y染色体CT系統

Y染色体ハプログループCT系統

約6万5000年前の1人の男性に起きた、M168の変異に特徴づけられるSNPを持つ系統。かつては通称ユーラシアン・アダム(Eurasian Adam)と呼ばれ、近年はY染色体ノア(Y-chromosomal Noah)と呼ばれる系統。

Y染色体ノア

Y染色体ノア(Y-chromosomal Noah)のY染色体は、ハプログループCT(CT-M168)であると考えられている(注1)。
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イスラエルと米国の研究者を中心とする国際研究グループが、米学術専門誌『American Journal of Human Genetics』に発表した論文によると、東アフリカでは13万5,000年~9万年前に激しい旱魃の被害にみまわれ、この旱魃の結果人口が減少、人数的に少ない集団に分離することを余儀なくされた人類は、約7万年前に一時、約2000人未満の集団にまで減少したと考えられる。その一方でこの系統の子孫は、絶滅の危機を乗り切って生き残り、ユーラシア大陸、オーストラリア大陸、南北アメリカ大陸へと伝播して人口拡大し、E系統の黒人、白人、アジア人の祖となり、現人類の繁栄の基礎を作った系統にあたる(注2)。

注2)『全人類系図


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  • 最終更新:2023-05-25 19:13:16

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