Y染色体D系統
アフリカ大陸の北東部にいた古代(約6万2,000年前)のある一人の男性の遺伝子に起きたYAPと呼ばれる因子を持つ系統。この系統は、Y染色体上の長腕部「DYS287 Yq11」に、約300塩基からなるAlu配列(Alu sequence)が、突き刺さったかのように挿入された状態でぶら下がり、塩基配列を余分に持つことで知られる。
D系統の拡散経路を示す想定図(2017)
分子時計の推算によれば、ハプログループDE(D-Yap)から、さらにハプログループD(D-M174)へは、約6万1,000年前に分岐した系統である。
- 最終更新:2023-06-08 12:54:17